天敵カルテ

ID No 86記入日 2000 年 11 月 28 日

氏名 漢字 柴尾 学ローマ字 Shibao Manabu
所属 大阪府立農林技術センター
〒583-0862
住所1(市町村名番地まで)
大阪府羽曳野市尺度442
住所2(番地以下、ビル名や内部組織名など)
電話番号 0729-58-6551FAX番号 0729-56-9691
電子メールアドレス 非表示

栽培・資材利用情報
実施場所
都道府県名 大阪府
市町村名 堺市
圃場名
対象害虫
マメハモグリバエ
使用資材
マイネックス
作物 シュンギク
品種
台木
圃場環境
露地
天敵使用面積 a 栽植密度 株/10a
  施設
ガラス
ビニール
天敵使用面積 10.8 a 栽植密度 株/10a
  間口 30 m 奥行き 36 m 棟高 4 m
栽培方法 土耕 水耕  
加温 なし あり (設定夜温 ℃)
その他
天敵使用面積 a 栽植密度 株/10a
具体的な圃場環境
栽培概要
購入
自作 播種日 1996 年 10 月上旬  中旬 下旬
定植日
年  月  上旬  中旬 下旬
収穫開始
年 月  上旬  中旬 下旬
収穫終了
年 月  上旬  中旬 下旬

評価・利用経験
資材名 記入者評価 記入者利用経験 農家評価 農家利用経験
マイネックス 1 4 1 2
記入者評価 1:効果は低い 2:やや低い 3:やや高い 4:高い 9:判定不能
農家評価 1:次は使わない 2:次も使う 9:未定

資材(天敵、農薬、その他)処理情報
年/月/日 処理の内容(資材名、放飼密度、散布濃度などをなるべく詳しく)
1996/10/17 マイネックス(イサエアヒメコバチ,ハモグリコマユバチ各500個体)放飼
1996/10/24 マイネックス(各500個体)放飼
1996/10/31 マイネックス(各500個体)放飼


結果・考察(なるべく詳しく自由に書いてください)
栽植密度:畝幅130㎝,5条まき

間口×奥行×棟高(m):30m(5連棟)×36×4

調査方法:各区系統的に30〜40株を選び,成虫による吸汁産卵痕,幼虫による食害痕,生存幼虫,死亡幼虫を計数した。
結果:         
シュンギク10株当たりマメハモグリバエ発生数
調査日      10/17 10/24 10/31 11/08 11/14 11/21
吸汁産卵痕数 395.3 322.3 211.6 265.3 200.7 235.0
幼虫食害痕数 6.3 2.3 6.8 9.3 15.0 16.3
生存幼虫数 3.4 2.3 3.2 2.7 3.7 2.7
死亡幼虫数 0.3 0 0.6 4.3 10.3 12.3

注:−は調査なし

放飼した天敵寄生蜂の寄生が見られたが,被害抑制効果は認められなかった。
吸汁産卵痕数および生存虫数の増加はみられず,死亡幼虫数が増加したことから,
捕食および寄生による寄生蜂の活動は高く,次世代のマメハモグリバエの発生を
抑制する可能性がある。

問題点
1.10〜11月播種のシュンギクの作期は短く,1ヶ月程度で,寄生蜂の
  防除効果が発現する前にシュンギクが収穫される。
2.収穫されたシュンギク内に寄生蜂マミーが存在し,圃場外へ持ち出される。

備考
大阪府立農林技術センターH8年度病害虫関係成績概要3−1−17









添付資料(本カルテに添付した資料や参考になる文献があれば書いてください)