ひと目でわかる花と野菜の病害虫(大阪府園芸植物病害虫図鑑)

パンジー

立枯病・根腐病・斑点病

立枯病
立枯病

根腐病
根腐病

斑点病
斑点病

立枯病
<被害の特徴と発生生態>
株の下葉が黄化し、株全体が元気なく萎れたようになる。このような株を引き抜くと、容易に抜け、根は飴色に変色している。
病原菌は土壌中に生息している糸状菌で、15〜28℃で多湿な条件下で多発する。
灌水過多、苗の植え痛み、肥あたりから発生することが多い。
<防除>
播種床、育苗用土には新しい土を使う。
適度な潅水にする。底面給水で被害が多い。

根腐病
<被害の特徴と発生生態>
地上部の生育が悪くなり、下葉から黄化する。発病株を引き抜くと、根が黒変している。
病原菌は土壌中に厚膜胞子を形成して土壌伝染する。
<防除>
播種床、育苗用土には新しい土を使う。

斑点病
<被害の特徴と発生生態>
葉に青白色で周辺が紫色の明瞭な円形病斑が多数できる。
多発すると葉が黄化する。
病斑上には、黒い小点(柄子殻)ができ、胞子が形成され雨風や潅水で広がる。
<防除>
病斑のできた葉は取り除く、また、花壇への移植では発病株を選別する。
株の移植は、密植に注意する。

発生消長

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