
さび病(左)
イブキチビキバガの葉の被害と葉の穴(右)

ビャクシンハダニの寄生で変色した葉
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さび病
<被害の特徴と発生生態>
4〜5月に葉と葉の間に舌状、円錐状、または角状の小さい褐色の菌の塊ができる。
この塊は、雨が降ると水を吸収し、著しく膨らんで寒天状になる。乾燥するとまた元の大きさになる。
多発すると菌の塊が目立つようになり、美観を損なう。
<防除>
病原菌はナシ、ボケ、カリンなどの植物がないと生活できないので、これらの植物を近くに植えないようにする。
病原菌はナシなどバラ科の樹木に寄生して赤星病を発生させるので、果樹園付近では注意が必要である。
3〜4月に石灰硫黄合剤を散布する。
イブキチビキバガ
<被害と虫の特徴>
葉の先端が急に褐変して枯れてくる。
枯れた葉には小さい穴があり、この中に体長5ミリのうす緑色の虫が葉の内部を食害している。
年3回発生し、7〜8月の食害が激しく、褐変した被害葉はやがてポロポロと落下する。
ビャクシンハダニ
<被害と虫の特徴>
体長0.5ミリの小さな赤褐色のダニが葉を吸汁するので、葉の色があせて白っぽくなる。
雨が少なく、乾燥すると多発する。
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