ひと目でわかる花と野菜の病害虫(大阪府園芸植物病害虫図鑑)

カシ類(ウバメガシ、アラカシなど)

うどんこ病・紫かび病

アラカシのうどんこ病
アラカシのうどんこ病

シラカシの紫かび病(葉表)
シラカシの紫かび病(葉表)

シラカシの紫かび病(葉裏)
シラカシの紫かび病(葉裏)

うどんこ病(表うどんこ病、裏うどんこ病)
<被害の特徴と発生生態>
カシ類には8種類のうどんこ病が知られている。表うどんこ病は、新芽、若い葉や新梢に白色または灰色のカビ状の病斑ができる。
多発すると、枝全体の葉が白くなり、ときには葉や枝が奇形になる。
病原菌は風によって運ばれ、伝染する。
茎や葉が混み合って風通しや日当たりが悪いところで発生が多い。
裏うどんこ病は病原菌の種類が異なり、葉裏に白色のカビが生える。多発すると、葉裏全体が白色になり、葉の表はやや黄緑色となる。
<防除>
この病気で枯れることはないが、樹勢が悪くなる。日当たりと風通しをよくし、病葉は早く取り除いて焼却する。
発病初期にミラネシン水溶剤を散布する。

紫かび病
<被害の特徴と発生生態>
若い葉の裏面に初め白色のカビが生える。
このカビは褐色から濃紫褐色になり、最後には黒褐色となる。
葉の表面には、輪かくが不鮮明な淡黄色の病斑ができる。
この病気はうどんこ病菌の一種が感染して発生する。
<防除>
この病気で枯れることはないが、樹勢が悪くなる。日当たりと風通しをよくし、病葉は早く取り除いて焼却する。

発生消長

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