ひと目でわかる花と野菜の病害虫(大阪府園芸植物病害虫図鑑)

カナメモチ、シャリンバイ

ごま色斑点病・シャリンバイさび病

カナメモチのごま色斑点病
カナメモチのごま色斑点病

シャリンバイのごま色斑点病
シャリンバイのごま色斑点病

シャリンバイさび病
シャリンバイさび病

ごま色斑点病
<被害の特徴と発生生態>
葉の表面に紅色の小斑点が多数でき、やがて紫紅色〜紫黒色で縁どられた灰褐色の3〜5ミリの円形の斑点になる。融合して大型病斑になることもある。病斑の中央部には黒色で光沢のあるカサブタ状のものができ、これから白い塊(胞子)が出てくる。
病斑部の裏面は周辺が不明瞭な紫色〜紫紅色の不整形の病斑になる。
新葉が次々に発病し、やがて紅変して落葉する。このため、葉の数が少なくなり、樹勢もしだいに衰え、枯れることもある。
被害葉が伝染源となり、新葉の展開期以降雨滴や昆虫によって広がる。
<防除>
雨よけ栽培にし、マルチをすると発生が減少する。庭木では被害葉の摘み取りや落葉を集めて焼却する。

シャリンバイさび病
<被害の特徴と発生生態>
葉や枝に発生する。初め小さな退色斑がしだいに燈黄色の円状斑になり、やや膨らんで燈黄色の突起を多数つくる。最後にこれが破れて多量の黄色の粉(胞子)が飛び散る。
葉や枝はねじれるなど奇形になるが、胞子の飛散後は黒色に変色して枯れる。春の被害が大きい。
<防除>
病気の葉や枝は剪定して焼却する。

発生消長

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