ひと目でわかる花と野菜の病害虫(大阪府園芸植物病害虫図鑑)

キンモクセイ(モクセイ、ヒイラギを含む)

ヘリグロテントウノミハムシ・マエアカスカシノメイガ

ヘリグロテントウノミハムシの成虫
ヘリグロテントウノミハムシの成虫

へリグロテントウノミハムシの食害痕
へリグロテントウノミハムシの食害痕

マエアカスカシノメイガ
マエアカスカシノメイガの被害葉
マエアカスカシノメイガの幼虫(右下)

ヘリグロテントウノミハムシ
<被害と虫の特徴>
成幼虫とも葉を食害する。幼虫は葉の中に潜って内部を食害するので、その部分が火傷を受けたように褐色に変わる。
成虫は体長3〜4ミリ、体は黒色で2個の赤い斑紋が背中にあり、テントウムシによく似ている。後脚が太くなっており、ピョンと飛び跳ねる習性がある。
幼虫は黄白色の偏平な虫で、大きくなると体長5ミリになり、土の中で蛹になる。
<防除>
捕虫網で成虫を捕殺する。
褐変した被害葉は切り取って処分する。

マエアカスカシノメイガ
<被害と虫の特徴>
幼虫が若い葉を糸で綴り合わせて巣を作って食害する。葉の表皮を残して食害するため、その部分が褐変して枯れる。
成虫は体長3センチの蛾で、翅は銀白色である。幼虫は体長2センチで、うすい緑色である。
キンモクセイでは4〜5月の新葉展開期に発生する。6月以降に展開葉が糸で綴り合わされることがあるが、これはチャハマキという別の虫である。
<防除>
被害の出ている枝葉ごと摘み取って処分する。または、被害葉を開いて虫を捕殺する。

発生消長

[前のページに戻る]     [庭木の病害虫目次]     [大植防図鑑トップ]     [大阪食とみどり技セトップ]

Copyright (c) 2003 社団法人大阪府植物防疫協会
※コピーの配布など,著作権について