ひと目でわかる花と野菜の病害虫(大阪府園芸植物病害虫図鑑)

サクラ

てんぐ(天狗)巣病・アブラムシ類

てんぐ巣病
てんぐ巣病

ササキコブアブラムシによる葉のコブ
ササキコブアブラムシによる葉のコブと中のアブラムシ

ヤマトコブアブラムシによる巻葉
ヤマトコブアブラムシによる巻葉

てんぐ(天狗)巣病
<被害の特徴と発生生態>
枝の一部が膨らみ、そこから多数の枝がホウキ状に出て、あたかも「天狗の巣」のようになることから、この名前がある。
ホウキ状になった枝の葉は縮れ、裏面に病原菌の胞子ができて伝染する。
ソメイヨシノで被害が著しい。
<防除>
冬から春にホウキ状になった枝やコブを切り取り、処分する。
切口から胴枯病や腐朽病が入りやすいので、切口にトップジンMペーストを塗り、病原菌の侵入を防ぐ。

アブラムシ類
<被害と虫の特徴>
ササキコブアブラムシ:4〜5月、葉の葉脈に沿って長さ2〜3センチ、黄色または赤色の袋状のコブができる。その中には黄色い小さな虫が多数寄生し、吸汁する。
ヤマトコブアブラムシ:5〜8月、葉の周囲が裏側に縦に巻き込む。その筒の中には黒い小さな虫が多数寄生し、吸汁する。この被害を受けた葉はしだいに褐変し、落葉する。
<防除>
ササキコブアブラムシでは虫コブを見つけ次第に取り去る程度でよい。
ヤマトコブアブラムシでは葉の巻き込みに気づいたら、アクテリック乳剤、オルトラン乳剤を散布する。

発生消長

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