白絹病
<被害の特徴と発生生態>
初夏〜秋にかけて株全体が生気を失い、新梢がしおれ、葉は黄化し落葉する。やがて株全体がしおれて枯れる。
被害株の根や地際の幹に白色の糸が絡まり、株元付近に淡褐色〜褐色の粟粒大の塊(菌核)が多数できる。
病原菌は菌核で越冬・越夏し、菌糸を伸ばして感染する。
<防除>
被害株はていねいに掘り取り、焼却する。
未熟有機物を多用しない。
黒点病
<被害の特徴と発生生態>
葉、葉柄、若い枝に発生する。春先の新梢が伸びる時期から秋まで発生する。
葉、葉柄と若い枝に1〜3ミリの黒点が多数できる。1葉に数百の斑点ができ、黒点の中央部に白色の胞子の塊が作られる。
被害葉は早期に落葉し、激しいときは展開する葉が次々と侵され、新梢頂部の葉以外は全て落葉し、新梢はねじれて曲がり、しばしば株が枯れることもある。多発すると被害株が次々と枯れ大きな被害になることがある。
一度発病すると、毎年発生を繰り返す。
病株が翌年の第一次伝染源となり、生育中は被害葉などが伝染源となる。
<防除>
発病すると防除は難しい。
被害株は直ちに掘り取るとともに、落葉を集めて焼却する。
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