ひと目でわかる花と野菜の病害虫(大阪府園芸植物病害虫図鑑)

ツタ

褐色円斑病・トビイロトラガ

褐色円斑病
褐色円斑病

トビイロトラガの幼虫
トビイロトラガの幼虫

褐色円斑病
<被害の特徴と発生生態>
生け垣や壁にはわせたツタに普通に見られる病害で、多発すると美観を損ねる。
5月中旬から葉に小さな褐色の斑点ができ、しだいに大きくなって直径5ミリの病斑となる。
病斑の周辺部は茶褐色で、その内部が灰褐色になり、6月下旬以降には、病斑上にかなり小さな黒色の粒ができる。病斑は古<なると穴があく。
発病しても葉が早期に落葉することはなく、夏以降も斑点のある葉が残る。
病原菌は発病後、落葉した葉で越冬し、翌年再び胞子を飛散して感染、発病を繰り返す。
<防除>
発病した葉は集めて処分する。放置すると毎年発病する。

トビイロトラガ
<被害と虫の特徴>
8〜9月、葉が少なくなり、やがて葉が全く無くなって葉柄(葉の茎)のみになる。
葉の食害部を注意して見ると、長さ2〜3センチ、頭がオレンジ色で、体全体に黒色と白色の縞模様のある虫が見つかる。
<防除>
葉の食害に気づいたら、被害葉とその周囲の葉を調べて虫を見つけしだい捕殺する。
虫が大きくなると1匹当たりの食害量も多くなるので早期発見がポイントである。

発生消長

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