ひと目でわかる花と野菜の病害虫(大阪府園芸植物病害虫図鑑)

ツツジ、サツキ

もち病・褐斑病

もち病
もち病

褐斑病
褐斑病

もち病
<被害の特徴と発生生態>
葉、花、枝で発病する。葉ではモチのように膨らんで光沢のある淡緑色〜淡桃色になり、後に白い粉が表面を覆う。古くなると、黒く固くなってミイラ化する。
株が枯れることはないが、放置しておくと毎年発生し、花つきが悪くなる。
日当たりが悪く、降雨が多いと発生しやすい。
<防除>
病気にかかった葉や花を見つけしだい切り取り、焼却する。
発病したらZボルドー、オキシボルドウ、バシタック水和剤75を散布する。なお、毎年発生する場所では予防的に散布する。
潜伏期間が長く、1年程度の防除では完治しない。

褐斑病
<被害の特徴と発生生態>
葉に葉脈で区切られ角ばった大きさ5ミリ前後の褐色病斑ができる。葉に多数の斑点ができ、融合して大きな不整形の病斑になる。
被害葉は冬に病斑の周囲から黄色くなり、春には病斑の褐色を残し葉全体が黄化する。
被害葉は成熟胞子をもったまま春まで残り、再び新葉展開期から伝染する。
風通しが悪かったり、秋〜冬に雨が多いと発病しやすい。
<防除>
冬に落葉や病斑のある葉を集め焼却する。
発生の多い場合には5〜9月の頃にスミトップM水和剤または粉剤を散布する。

発生消長

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