もち病
<被害の特徴と発生生態>
春先、新葉の展開する頃、若葉が緑白色になり、しだいに分厚くなる。厚くなった葉の表面は白色の粉で覆われる。古くなると腐ったり、黒く固くなってミイラ化する。
ツバキでは花芽も侵され、子房や雄しべ、花びらの肥大も見られる。
日当たりが悪く、多湿の所で発生しやすい。
ツバキでは葉が分厚くならずに、円形の黄色斑ができ、裏面に白い粉がふく「粉もち病」も発生する。
<防除>
表面に白い粉がふく前に被害部分を切り取り、焼却する。
輪紋葉枯病
<被害の特徴と発生生態>
ツバキ、サザンカなどの常緑広葉樹に発生する。葉に褐色の小さな斑点ができ、急速に拡大して直径1〜2センチ大の円形病斑となる。
病斑部分には直径0.4〜O.5ミリ、高さ0.2ミリで灰白色の微小な菌体が多数できる。
病斑は赤褐色で、しばしば輪紋となり、ツバキでは1葉当たり1〜2個の病斑ができる。
サザンカでは実にも病斑ができ、未熟なうちに落下する。
病葉は早期に黄化し落葉する。激発すると樹勢が衰え、枯れることがある。
<防除>
早期に発病葉を摘み取り、落葉した葉は集めて焼却する。
|