
チャドクガの被害

チャドクガの幼虫

ルビーロウムシ(左) ツノロウムシと葉のすす病(右)
|
チャドクガ
<被害の特徴と発生生態>
幼虫は集団で生活し、はじめ葉の表皮を残して食害するので、葉が白く透ける。成長すると葉全体を食べ、多発すると樹を丸坊主にしてしまう。
幼虫は体長2.5センチ、頭は黄褐色、体は黄褐色で2列の黒褐色のコブがあり、白色の長い毛が生えている。
幼虫のほか、卵塊、まゆ、成虫、死骸、抜け殼の毛に触れても非常にかゆい。
<防除>
白く透けた葉を見つけしだい、その葉や周辺の葉を切り取り、焼却する。
発生初期にオルトラン水和剤、トレボンEW、トアロー水和剤CTを散布する。
ロウムシ類
<被害と虫の特徴>
幹や葉にロウの塊のような虫が寄生して汁を吸い、多発すると枝や樹が枯れる場合もある。また、すす病も発生して美観を損なう。
幼虫は移動するが、成虫になると脚が退化して移動できなくなる。
ルビーロウムシは直径4ミリで赤褐色、ツノロウムシは直径8ミリで白色、どちらも半球形で、幼虫は年1回発生する。
<防除>
発生が少ないときはブラシでこすり取ったり、被害枝を切り取る程度でよい。
幼虫の発生時期(7月10日頃)にカルホス乳剤を散布する。
|