
灰色かび病 つぼみの灰色かび病(右下)

根頭がんしゅ病による地際部のコプ(左) 根頭がんしゅ病による根のコブ(右)
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灰色かび病
<被害の特徴と発生生態>
主に花に発生し、つぼみ、葉、枝にも発生する。
花では淡褐色の小斑点ができ、全体に広がって腐敗し、ネズミ色のカピで覆われる。つぼみに発生すると開花しない。
葉が侵されると変色し、小さくなりネズミ色のカビが生える。枝では切口に発生して、ゆでたように変色し枝全体に広がり、株が枯れることがある。
<防除>
発病した花などは早めに取り除き処分する。
発病したらポリベリン水和剤、マンネブダイセンM水和剤、サンヨールなどを散布する。
根頭がんしゅ病
<被害の特徴と発生生態>
根や地際の茎の部分に白色の大小さまざまなコブができる。コブの表面は滑らかで、後に、掲色〜黒掲色に変わり固くなる。コブを削り取っても再び新しいものができる。
この病気で枯れることはないが、しだいに樹勢が弱くなる。
<防除>
発病株は早めに土とともに掘り上げる。
病原菌は土壌中に生息し根の傷口などから侵入する。病原菌が付着した刃物で切ると切口から感染する。
発病していない苗では移植時に拮抗菌剤バクテローズ希釈液に根部をつけると防除効果が高い。発病したところでは、ガスタード微粒剤で土壌消毒する。
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