葉ふるい病
<被害の特徴と発生生態>
11月頃に葉に黄褐色の小さな斑点ができ、翌春、葉が灰褐色〜灰白色に変わり、5〜6月に落葉する。発病の激しい場合、古い葉がすべて落下する。
落下する葉には6月中旬頃に0.5ミリ大の黒い楕円形の菌体(子のう盤)が作られ、7〜9月にかけて胞子が空中に飛散して伝染する。
<防除>
樹勢が衰えたり、窒素肥料を多用した樹で発生しやすい。株元回りを耕やしたりして樹の勢いを保つようにする。落葉を集めて焼却したり、株元に広葉樹を植えて地上から胞子が飛び散るのを防ぐ。
マツカレハ
<被害と虫の特徴>
樹皮の割れ目や落葉の下で越冬した幼虫が4〜6月に葉を盛んに食害し、多発すると樹を丸坊主にする。
8〜9月にも幼虫が寄生し、集団で葉を食害して褐変させるが、この時期は虫が小さく、被害はあまり目立たない。
幼虫は体長7センチ、褐色の大型の毛虫で、体全体に黒い長い毛が生えている。
<防除>
秋にコモを幹に巻くと幼虫が越冬のためにその中に入るので、冬にコモを処分する。
4月または8〜9月にディプテレックス水溶剤80、デミリン水和剤を散布する。
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