ひと目でわかる花と野菜の病害虫(大阪府園芸植物病害虫図鑑)

マツ類

マツノマダラカミキリ・マツノゴマダラノメイガ

マツ枯れ
マツ枯れ

マツカレハの成虫・幼虫
マツノマダラカミキリの成虫(左)
マツノマダラカミキリの幼虫(右)

マツノコマダラノメイガの虫糞
マツノコマダラノメイガの虫糞

マツノマダラカミキリ
<被害と虫の特徴>
マツ枯れの直接の犯人であるマツノザイセンチュウを運ぶカミキリムシである。
年1回6〜7月に成虫が発生する。成虫は体長2〜3センチ、触角が体の長さ以上もある暗褐色の虫で、白い点が背中一面にある。
幼虫はテッポウムシと呼ばれる黄白色の筒状の虫で、幹の虫を食い荒らす。
マツノザイセンチュウが寄生すると、夏の終わり頃から秋にかけて葉が急激に褐変し、樹全体が枯れてしまう。
<防除>
マツノザイセンチュウの被害で枯れはじめたマツは治療できない。
枯れたマツは成虫が飛び出す5月までに焼却し、中の幼虫を殺す。
6〜7月にスミパイン乳剤、デナポン水和剤50を2〜3回散布する。
マツノザイセンチュウの増殖を防止するため10月〜2月にセンチュリーエース注入剤を樹幹に注入する。

マツノゴマダラノメイガ
<被害と虫の特徴>
ゴヨウマツ類の葉を糸で繰り合わせて、その中で葉を食害する。被害部には糞と葉を繰り合わせた球形で褐色の巣が見られる。ふつう、一つの巣の中に数匹の虫がいる。
年2回発生する。幼虫は体長2センチで、頭部は黒褐色、胴部は暗赤色で、褐色のゴマツブ状の斑点がある。
<防除>
球形の巣を集めて処分する。

発生消長

[前のページに戻る]     [庭木の病害虫目次]     [大植防図鑑トップ]     [大阪食とみどり技セトップ]

Copyright (c) 2003 社団法人大阪府植物防疫協会
※コピーの配布など,著作権について