
灰色かび病

灰色かび病

萎黄病による葉の奇形と黄化
|
灰色かび病
<被害の特徴と発生生態>
主に果実に発生するが、葉、葉柄、花びらにも発生することがある。
果実では収穫近くのものが発病しやすい。淡褐色の斑点が生じ、これが拡大して果実が腐敗し、表面に灰色のカビが生える。
施設・露地栽培とも発生が見られる。やや低温の多湿な環境条件下で発生し、施設栽培で被害が多い。
<防除>
密植栽培を避ける。下葉かきを十分行い、マルチ栽培とする。過熟果実を放置しない。
スミブレンド水和剤、セイビアーフロアブル20、ロブラール水和剤を故布する。
萎黄病
<被害の特徴と発生生態>
新葉の3小葉のうち1〜2葉が小さな船型となり黄化する。株は光沢、生気を失い、しおれる。育苗ほで発生すると、苗が次々と枯れていく。
クラウン部分を切断すると、維管束の部分が褐変している。
病原菌は土壌に残りイチゴの連作により多発する。風などで土が運ばれても伝染する。
<防除>
苗によって病気が持ち込まれ、大きな被害となることが多い。無病の親株から苗を採苗するなど無病苗の確保が重要である。発病ほ場では土壌消毒を行う。
仮植時にベンレート水和剤、トップジンM水和剤に苗の根を浸漬するか、仮植後にこれらを灌注する。
|