
根こぶ病によるしおれ症状と生育不良

根こぶ病による根のコブ

萎黄病による葉の変化
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根こぶ病
<被害の特徴と発生生態>
定植一か月後頃から晴天の日中に葉がしおれるようになり、やがて、葉色、生育が悪くなり、激しい場合には枯死する。
発病株を抜き取ると、根に大小さまざまなコブができている。
コブは土壌中で腐敗し、内部の病原菌は土中に長く残って発病を繰り返す。土壌水分が高く、酸性土壌で発生しやすい。
<防除>
一度発病すると防除が困難となる。
育苗時期から発生すると被害が大きくなるので、育苗には無病の土を用いる。
定植前に消石灰で、土壌酸度を矯正する。
発病ほ場では、定植時にネビジン粉剤、フロンサイド粉剤を施用する。
抵抗性品種にすると被害が回避できる。
冬キャベッでは9月下旬以降に定植すると被害が少ない。
萎黄病
<被害の特徴と発生生態>
はじめ株の片側の下葉に発生する。葉の主脈片側が黄化し、葉は黄化部分へやや曲がる。
発病が進むと株全体が黄化し落葉して、芯だけとなり枯死する。
株の根元を切断すると維管束部分が褐変している。
<防除>
多発ほ場ではキャベツ、カリフラワー、カブなどの連作を避ける。
抵抗性品種(YR系統の品種)を用いる。
葉や根を畑に放置しない。
クロールピクリン剤、ガスタード微粒剤で土壌消毒する。
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