菌核病
<被害の特徴と発生生態>
結球期以降に発生する。はじめ下葉の外葉が黄変してしおれ、やがて球全体が汚れたような灰色になって腐敗する。
被害が進むと球の部分にも広がり、白色綿状の菌糸が蔓延し、やがて球全体が菌糸で覆われるようになる。
被害部の表面には黒いネズミの糞のような菌核がつくられる。
<防除>
被害株は見つけしだい引き抜いて処分する。
アブラナ科野菜の後にキャベツを栽培することは避ける。
ベンレート水和剤、ロブラール水和剤、スミレックス水和剤を散布する。
アブラムシ類
<虫の特徴と被害>
葉裏に体長1〜2ミリの小さな虫が群生して汁を吸う。
苗が小さい時に多発すると、葉の展開が悪くなり、生育が大きく遅れる。
結球期に多発すると、球の表面が虫の排泄物と抜け殻の付着によって汚れ、商品価値が低下する。
<防除>
苗の定植時にオンコル粒剤5、オルトラン粒剤を土の中に混ぜ込んでおくと、虫の発生を3週間以上抑える。
発生初期にエルサン乳剤、デス、オルトラン水和剤を散布する。
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