赤枯症
<被害の特徴と発生生態>
7月上旬〜中旬にかけて発生する。はじめ株の外葉2〜3枚が黄緑色〜黄赤色に変色し、その後赤褐色になるとともに内部の葉も変色、やがて株全体が枯死する。
発病株の塊茎は褐変し、はなはだしい場合、黒変して腐敗する。根は褐色に変色し、根量も少なくなる。
<防除>
発病株の塊茎には腐敗部分があり、このようなイモを移植すると発病する。無病の種イモを植えるようにする。
ひぶくれ病
<被害の特徴と発生生態>
葉と葉柄、球茎に発生する。葉には黄緑一黄色の周辺部が不鮮明な円形〜楕円形の病斑ができ、やがて隆起した病斑となり、病斑の裏面は陥没する。
病斑は融合して直径数センチの大型病斑となり、多発すると茎葉が枯れる。
病斑中央部には黒色の小粒点が多数でき、表皮が破れて胞子を放出する。被害茎葉上にできた胞子で越冬し、翌年これが水面に浮遊して感染する。
夏と秋が高温で、雷雨、台風の多い年に多発する傾向がある。
<防除>
被害が出た株の茎葉を除去する。
発生の多いほ場では、コサイドボルドーを早めに散布し予防する。
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