ひと目でわかる花と野菜の病害虫(大阪府園芸植物病害虫図鑑)

サツマイモ

黒斑病・斑紋モザイク病

黒斑病
黒斑病

斑紋モザイグ病
斑紋モザイグ病

黒斑病
<被害の特徴と発生生態>
イモの表面に直径2〜3センチの黒色の円い病斑ができ、病斑中央部は特に黒く、短い毛のようなものが密生している。収穫時には目立たず、貯蔵中に症状が現れることが多い。
病斑部の皮の下は緑色を帯びた黒色になり、後にはかなり内部まで変色する。
発病したイモは強烈な苦みがあり、食用にできない。また、家畜に与えると害になる。
コガネムシ類、ネズミによる食害の傷口から感染して発病することが多い。
<防除>
土壌や種イモで伝染する。苗床の土は無病地の土を用い、無病の種イモから苗を採る。
種イモは植え付け前にベンレート水和剤をまぶす。また、定植時にベンレートT水和剤20の薬液に苗の基部をつける。
品種により抵抗性に差があるため、発病の多いほ場では抵抗性の品種を用いる。

斑紋モザイク病
<被害の特徴と発生生態>
葉の葉脈に淡黄色のにじんだような斑紋ができる。病斑の周囲は紫色になる。夏の高温時にはこの症状は消える。
発病株は苗床で葉が縮れ、生育が劣る。
畑での生育には差がないが、イモの肌の色がやや悪くなる。
<防除>
アブラムシ類により伝染するのでアブラムシ類を防除する。

発生消長

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