ひと目でわかる花と野菜の病害虫(大阪府園芸植物病害虫図鑑)

ジャガイモ

疫病・そうか病

疫病
疫病

そうか病
そうか病

疫病
<被害の特徴と発生生態>
開花期頃(暖地で5〜6月上旬)に、株元の葉に暗緑色の斑点ができる。病斑はしだいに大きくなって、裏面に灰白色のカビが生える。
発病の激しい時には数日でほ場全面に広がり、茎葉は熱湯をかけたようになり、腐敗し畑全体から悪臭を放つ。イモにも感染し、イモが暗褐色となり、固くなる。
低温で雨天が続く時に発生しやすい。
<防除>
健全な種イモを使用し、発病株は抜き取る。
発病が見られたらフェスティバルC水和剤、カーゼートPZ水和剤、リドミル水和剤を散布する。

そうか病
<被害の特徴と発生生態>
イモの表面に、大小さまざまな盛り上がった淡褐色のかさぶた状の病斑ができる。
病斑部分のイモの肉は淡褐色でやや腐敗する。
症状にはケラの食害痕のようなものや、網目状の亀裂ができるものがある。
病原菌は土壌に残り長時間伝染する。アルカリ性土壌で発生が多い。
<防除>
ジャガイモの連作を避け、土壌に酸性肥料を与える。
ガスタード微粒剤で土壌消毒するか、ネビジン粉剤、フロンサイド粉剤を植え付け前に土と混ぜる。

発生消長

[前のページに戻る]     [野菜の病害虫1目次]     [大植防図鑑トップ]     [大阪食とみどり技セトップ]

Copyright (c) 2003 社団法人大阪府植物防疫協会
※コピーの配布など,著作権について