
TSWVによる果実の被害(左) TSWVによる葉の病徴(右)

ミカンキイロアザミウマの成虫(左) ミカンキイロアザミウマによる葉の被害(右)

ミカンキイロアザミウマによる果実の被害
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TSWV
<被害の特徴と発生生態>
病原菌はウイルスで、アザミウマ類によって伝染する。ナス科をはじめキク、アカザ科などの植物に感染する。また、M系統はウリ科に感染する。
ナスの葉、果実、茎、株全体に症状がでる。
葉では輪紋状に色の薄くなった部分が生じ、やがて、褐色のえそ症状になる。
果実では、がくの部分に褐色のくぼみを生じる。
発病が甚だしいと株全体が萎ちょうする。
<防除>
アザミウマ類の防除を徹底する。
ミカンキイロアザミウマ
<被害と虫の特徴>
葉では吸汁された部分がカスリ状の白色斑点となり、しだいに光沢を帯びて銀色に光る。
水ナス果実では果頂部に円形状の脱色斑点が生じ、症状がひどい場合は果頂部全体が着色不良になる。
体長は成幼虫とも0.5〜2ミリで小さい。成虫の体色は黄褐色、幼虫は淡黄色である。
寒さに強く、露地作物や、雑草で越冬し、5〜7月に最も発生が多くなる。
ナス、キュウリ、トマト、ピーマン、キク、バラ、トルコギキョウ、ミカンなど多くの作物や雑草に発生する。
<防除>
寒冷紗等で成虫の飛来を防ぐ。
ビニールマルチし、土中での蛹化を防ぐ。
畑の中や周辺の除草を行う。
コテツフロアブル、マラバッサ乳剤を散布する。
定植時にアクタラ粒剤5を土に混ぜ込む。
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