ひと目でわかる花と野菜の病害虫(大阪府園芸植物病害虫図鑑)

ナス

ハダニ類・チャノホコリダニ

カンザワハダニと葉の被害
カンザワハダニによる葉の被害
カンザワハダニ(右下)

チャノホコリダニによる新芽の被害
チャノホコリダニによる新芽の被害

チャノホコリダニによるヘタの変色
チャノホコリダニによるヘタの変色

ハダニ類
<被害と虫の特徴>
葉の汁が吸われ、その部分は色が点状に白く抜ける。多発すると葉が全体に白っぽくなったり、部分的に黄色くなったりする。
成虫の大きさは約1ミリと小さい。体色が赤色のカンザワハダニ(赤ダニ)とうすい黄緑色のナミハダニ(白ダニ)がある。
高温・乾燥を好み、7〜8月にさかんに増殖する。
<防除>
多発すると防除が困難になるため、早期防除に努める。
オサダン水和剤25、ピラニカEW、バロックフロアブルを散布する。
薬剤に対する抵抗性がつきやすいため、必ず異なる薬剤を交互に散布する。

チャノホコリダニ
<被害と虫の特徴>
葉裏が褐色をおびて光沢をもち、葉の縁が裏側へ曲がる。多発すると葉に穴がたくさんあいてぼろぼろになる。
新芽では葉が開かなくなり、生長が止まる。
果実ではヘタが灰色になる。また、ヘタの周辺に網目状の灰色の傷がつく。
虫は体長0.2ミリで非常に小さいため、肉眼では発見できない。このため、被害の原因がわからないまま放置されていることが多い。
<防除>
オサダン水和剤25、ピラニカEWを散布する。

発生消長

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