疫病
<被害の特徴と発生生態>
苗では茎の地際部が暗緑色、水浸状で柔らかくなってしおれて倒れる。生育した株でも茎や枝にも同様の症状が現れる。葉や果実には暗緑色、水浸状の斑点ができ、病斑が大きくなると灰白色、霜状のカビをつくる。
病原菌は土の中に2〜3年生存し、水滴などにより伝染する。連作や高温多湿の条件で発生しやすく、ほ場が冠水すると急激に蔓延する。
<防除>
排水を良好にし、高畝栽培とする。敷きワラやマルチにより土の跳ね上がりを防ぐ。
ハウス栽培では太陽熱消毒をする。
クロールピクリンで土壌消毒し、植え付け後はリドミル粒剤2を施用する。
炭そ病
<被害の特徴と発生生態>
葉で黄色の小斑点ができる。病斑は褐色の不規則な斑点で中央部が灰色である。果実では中央部にややくぼんだ水浸状の小斑点ができ、やがて輪状紋ができて中央部に黒い小粒点をつくる。
温暖で雨が多いときに発生が多い。病斑上の胞子が雨などの水滴により飛散して病気が広がる。種子伝染もする。
<防除>
健全な種子を用い、畑の排水を良好にする。
発病した葉や果実は胞子が飛散する前に取り除き、処分する。
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