ひと目でわかる花と野菜の病害虫(大阪府園芸植物病害虫図鑑)

ピーマン

ミナミキイロアザミウマ・チャノホコリダニ

ミナミキイロアザミウマによる果実の被害
ミナミキイロアサミウマによる果実の被害

ミナミキイロアザミウマによる葉の被害
ミナミキイロアザミウマによる葉の被害

チャノホコリダニによる新葉の奇形
チャノホコリダニによる新葉の奇形

ミナミキイロアザミウマ
<被害と虫の特徴>
果実やヘタに褐色の傷がついて奇形果となる。葉では汁を吸われた部分の色が白く抜け、光を反射して銀色に光る。
体長は1ミリで非常に小さく、見つけにくい。体色は成虫では黄色、幼虫では白〜うすい黄色である。
<防除>
虫の数が少ないうちから果実に傷がつくため、早期発見、早期防除に努める。
アドマイヤー水和剤、コテツフロアブル、マラバッサ乳剤を散布する。
定植時にベストガード粒剤、オンコル粒剤5を散布すると2週間くらい虫の発生をよく抑える。
薬剤に対する抵抗性がつきやすいため、必ず異なる薬剤を交互に散布する。

チャノホコリダニ
<被害と虫の特徴>
葉の新芽に寄生すると葉が奇形になったり、葉が展開しなくなったりする。
果実では灰褐色のコルク状の傷が、がくとその周囲に広がる。
虫の大きさは0.2ミリで非常に小さいため、肉眼では発見できない。このため、症状に気づいても、原因がわからないまま放置されていることが多い。

発生消長

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