ひと目でわかる花と野菜の病害虫(大阪府園芸植物病害虫図鑑)

イチジク

疫病・コナカイガラムシ類

疫病による果実の被害
疫病による果実の被害

コナカイガラムシ類
コナカイガラムシ類

疫病
<被害の特徴と発生生態>
6月中旬頃から発生する。果実に緑色水浸状斑点ができ、やがて暗紫色、円形でくぼんだ病斑になり、白色のカビに覆われる。
葉では褐色の小斑点ができて拡大し、葉脈に区切られた2〜3センチの角形病斑になる。
幹の地際部では樹皮が黒褐色になり軟化する。根は腐敗消失し、やがて樹勢が衰えて枯死する。
<防除>
病気にかかった果実や葉は集め、枯れた樹は早めに抜き取り処分する。
暗渠を入れ、園全体の排水をよくする。
Zボルドー、サンドファンC水和剤を散布する。

コナカイガラムシ類
<被害と虫の特徴>
果実、新芽、葉裏に体長1〜2ミリ、白色の粉をかぶったワラジ状の虫が集団で寄生して吸汁する。吸汁よりも排泄物に発生するすす病の黒い汚れが問題となる。
幼虫と成虫は大きさに差が若干ある程度で同じ形をしている。どちらも脚があり、移動できる。
しばしば綿の塊のような物質が見つかるが、これは雌成虫が作った卵の袋で、その中に数百個の卵が産まれている。
<防除>
卵の袋を見つけしだい取り去る。
虫のいる芽や葉ではブラシで表面を軽くこすって虫を押しつぶす。

発生消長

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