
黒星病による果実の病斑

ムギワラギクオマルアブラムシの巻葉(左)
オカボノアカアブラムシ(右) |
黒星病
<被害の特徴と発生生態>
葉に赤褐色の小斑点ができ、中心部が脱落し穴があく。枝では輪状の病斑ができ、中心部は灰色となる。
果実では、2〜3ミリの黒色斑ができ、多発すると果面に亀裂ができ、果実の外観が悪くなり商品価値が著しく低下する。とくに、梅酒用の青ウメでは商品性がなくなる。
低湿地や山間部などの通風不良、日照不良園、密植園及び老木園に発生が多い。
<防除>
剪定時に病斑のできた枝を切除する。
密植を避け、通風、排水を艮好にする。
ストロビードライフロアブル、トップジンM水和剤、ベルクート水和剤、マネージ水和剤を散布する。
アブラムシ類
<被害と虫の特徴>
体長1ミリの小さな虫が集団で新梢や葉裏に寄生し、吸汁する。
吸汁された葉は縮れ、新梢の伸びが悪くなる。被害がひどいと果実が発育不良となって落果する。
葉や果実が虫の抜け殻、排泄物、その上に発生するすす病によって黒く汚れる。
オカボノアカアブラムシ、ムギワラギクオマルアブラムシなどが寄生する。
<防除>
葉が巻いてからでは防除効果が低いので、発生初期にモスピラン水溶剤、スミチオン乳剤、アディオン水和剤を散布する。
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