
カキノヘタムシガによる果実の被害

カキノヘタムシガの成虫

アオイラガの幼虫 |
カキノヘタムシガ(カキミガ)
<被害と虫の特徴>
幼虫がヘタの部分から果実に食い入り、食い入った部分には褐色の虫糞が見られる。
被害を受けた果実はその後ヘタを残して落果する。また、8月の被害果は早期に着色するのが特徴である。
1年に2回発生し、幼虫が樹皮の割れ目で越冬する。
<防除>
秋にムシロを幹に巻き、潜り込んだ越冬幼虫を冬にムシロごと焼却する。
冬に粗皮削りを行う。
6月上〜中旬、8月上〜中旬にスミチオン乳剤、パダンSG水溶剤、トレボン水和剤を散布する。
イラガ類
<被害と虫の特徴>
幼虫は5〜20匹が葉裏に集まって寄生し、葉表の薄皮を残して食べるので、その部分が透けて見える。大きくなった幼虫は葉脈や葉柄だけを残して葉を食べつくす。
幼虫には毒のあるトゲがあり、さわるとひどく痛む。
1センチの楕円形のまゆの中で越冬する。
イラガ、アオイラガ、ヒロヘリアオイラガなど約10種類がカキに寄生する。
<防除>
冬期にまゆを集めて焼却する。
スミチオン乳剤、パダンSG水溶剤、ディプテレックス乳剤を散布する。ただし、薬剤散布直後に幼虫が落下することがあるので、体に触れないように注意する。
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