
実炭そ病

コウモリガによる木屑の塊

コウモリガの成虫 |
実炭そ病
<被害の特徴と発生生態>
イガに不定形の褐色〜黒褐色斑紋ができ、湿度の高い時には病斑上に粘質でピンク色の胞子の塊ができる。
果実は表面が黒褐色に腐敗し、内部も褐色〜黒褐色になり腐敗し、空洞ができ、灰白色の菌糸が生える。葉では葉脈、中肋部分が黒褐色になり、黒褐色の斑紋になる。
枝や芽の中に潜在する病原菌が雨水によって流れ出し伝染する。
<防除>
枝葉を適度に剪定し、密生を防ぐ。
発病の多い場合には耐病性品種を用いる。
夏に降雨が多いと予想される年は、7〜8月にベンレート水和剤を予防的に散布する。
コウモリガ
<被害と虫の特徴>
枝、幹の周りに、大きさ1〜3センチの木屑を固めた団子状の塊が付着する。
塊になった木屑を手ではがすと簡単に取れ、穴があいている。
穴の奥に、イモムシ状の虫がいる。
幼木に食入すると、木を枯らすこともある。
小枝や樹幹に食入すると、強風などでそこから折れることがある。
<防除>
幼虫は周辺の雑草から移動してくるので、雑草を早めに刈り取る。
食入している穴に針金などをさし込んで、幼虫を殺す。
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