
チャノキイロアザミウマによる果実褐変

チャノキイロアザミウマによる葉脈褐変

クワコナカイガラムシの成虫と幼虫 |
チャノキイロアザミウマ
<被害と虫の特徴>
果実の表面に褐色の傷ができ、その部分は硬くなる。とくにマスカット・オブ・アレキサンドリアのような緑色系統のブドウでは症状が顕著で被害が大きく、多発すると褐色の果実に変わる。
虫は体長1ミリと非常に小さいので、発見するのは困難である。
新芽、新葉にも寄生し、新葉では葉裏の葉脈が褐変する。この症状は虫の発生量のめやすになる。
<防除>
幼果の頃の被害が収穫後まで残るので、花の満開直後からオルトラン水和剤、パダンSG水溶剤、アディオン水和剤、アドマイヤー水和剤を2〜3回散布する。
クワコナカイガラムシ
<被害の特徴と発生生態>
果実の房の間に白色、綿状の虫が群生して吸汁する。
少しでも房に虫がつくと商品価値がなくなってしまうので、被害は大きい。また、虫の排泄物にすす病が発生するので、果実が黒く汚れる。
緑色系統のブドウで発生が多い。
<防除>
粗皮削りを行い、虫の越冬場所をなくす。
5月上〜中旬の幼虫発生期にスプラサイド水和剤、モスピラン水溶剤を散布する。
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