ひと目でわかる花と野菜の病害虫(大阪府園芸植物病害虫図鑑)

ミカン

ロウムシ類・ヤノネカイガラムシ

ルビーロウムシ
ルビーロウムシ

葉裏のヤノネカイガラムシ
葉裏のヤノネカイガラムシ
果実のヤノネカイガラムシ(左下)

ヤノネカイガラムシによる枝枯れ
ヤノネカイガラムシによる枝枯れ

ロウムシ類
<被害と虫の特徴>
枝や葉に寄生して吸汁するため、多発すると樹勢が衰える。また、虫の排泄物上に発生するすす病によって葉や果実が黒く汚れる。
ルビーロウムシとツノロウムシが主な種類で、いずれも名前のとおり、体がロウ物質でできた介殻におおわれている。
ルビーロウムシは5〜6ミリであずき色、ツノロウムシは6〜8ミリで白色である。
<防除>
7月上〜中旬の幼虫発生時期にスプラサイド乳剤40を散布する。

ヤノネカイガラムシ
<被害と虫の特徴>
葉、枝、果実に寄生して吸汁し、多発すると落葉がひどくなり、樹が枯死する。また、果実では虫の寄生した部分がへこむとともに着色不良となり、商品価値が低下する。
雌の介殻は褐色で体長3ミリ、矢じり(矢の根)のような形をしており、虫の名前はこれにちなむ。
雄の介殻は体長1.5ミリ、白色の綿状で細長く、葉裏で群れをつくっている。
<防除>
府下では、天敵のヤノネツヤコバチ、ヤノネキイロコバチが放飼され、現在は発生が少ない。
幼虫発生時期の6月上〜中旬、8月下旬〜9月上旬に、天敵に対する悪影響の少ないアプロード水和剤を散布する。

発生消長

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