ひと目でわかる花と野菜の病害虫(大阪府園芸植物病害虫図鑑)

モモ

黒星病・炭そ病・灰星病

黒星病による果実の病斑
黒星病による果実の病斑

炭そ病による果実の病斑
炭そ病による果実の病斑

灰星病による果実の病斑
灰星病による果実の病斑

黒星病
<被害の特徴と発生生態>
果皮にホクロ状の黒い斑点ができる。発病が激しい場合、病斑が多数密生し、病斑密生部分の皮が硬くなり裂果することがある。
<防除>
石灰硫黄合剤で休眠期の防除を徹底する。
中晩生種で発生が多い。早期に袋かけ栽培にすると被害が少なくなる。
発生初期に、アミスター10フロアブル、ストロビードライフロアブル、トップジンM水和剤、トリフミン水和剤、発芽前に石灰硫黄合剤を散布する。

炭そ病
<被害の特徴と発生生態>
幼果頃から発病し、病斑部はくぼみ、ピンク色の胞子の塊ができ、やがてミイラ化する。
病気にかかった枝の葉は上に巻く。
<防除>
発病の多い園では早期に袋かけを行う。
病果や、葉の巻いている枝は切り取る。
開花後、ダイファー水和剤を散布する。

灰星病
<被害の特徴と発生生態>
主に熟した果実で発病し、粉状で灰白色の胞子が多数でき、急速に広がり落果する。
花が病気にかかると、褐色に変色し腐る。
<防除>
病気にかかった果実は直ちに除去する。
収穫1ヵ月前から、トップジンM水和剤、パスワード顆粒水和剤、アミスター10フロアブルを交互に散布する。

発生消長

[前のページに戻る]     [果樹の病害虫目次]     [大植防図鑑トップ]     [大阪食とみどり技セトップ]

Copyright (c) 2003 社団法人大阪府植物防疫協会
※コピーの配布など,著作権について