ひと目でわかる花と野菜の病害虫(大阪府園芸植物病害虫図鑑)

モモ

モモノゴマダラノメイガ・シンクイムシ類

モモノゴマダラノメイガの被害果
モモノゴマダラノメイガの被害果

モモノゴマダラノメイガの幼虫
モモノコマダラノメイガの幼虫

ナシヒメシンクイによる新梢の被害
ナシヒメシンクイによる新梢の被害

モモノゴマダラノメイガ
<被害と虫の特徴>
幼虫は果実内に食い入り、果実の外に粒状の糞を出す。
幼虫は全体が赤っぽく、褐色の斑点がある。成長すると体長2.5センチになる。
成虫は翅を開くと2.5センチの蛾で、夜間に活動する。虫の名前は黄色の翅に黒い点がゴマのように散らばっていることによる。
<防除>
袋かけをして虫の食入を防ぐ。
5月中旬〜7月中旬に2〜3回、スプラサイド水和剤、パプチオン乳剤を散布する。

シンクイムシ類(ナシヒメシンクイ)
<被害と虫の特徴>
幼虫が新梢に食入するため、新梢の先端が枯れて黒くなる。また、そこから細かい糞が出る。
中生、晩生種では、新梢の伸びが止まると果実に食入し、食入した部分から細かい糞を出す。
幼虫は黄色で、斑点はない。成長すると1センチになる。成虫は体長5〜7ミリの黒っぽい小さな蛾である。
<防除>
袋かけをして虫の食入を防ぐ。
4月下旬〜6月下旬に2〜3回、アデイオン乳剤、ロディー乳剤、スミチオン乳剤を散布する。

発生消長

[前のページに戻る]     [果樹の病害虫目次]     [大植防図鑑トップ]     [大阪食とみどり技セトップ]

Copyright (c) 2003 社団法人大阪府植物防疫協会
※コピーの配布など,著作権について