
せん孔細菌病による葉の被害

せん孔細菌病による果実の被害

モモハモグリガの食害痕 |
せん孔細菌病
<被害の特徴と発生生態>
細菌の感染によって発生する病害で、モモに普通に見られる病気である。はじめ、葉に葉脈で区切られた不整形の斑点ができ、淡褐色〜紫褐色の斑点となり、やがて病斑部分が乾いて抜け落ち、円い穴になる。
新梢では水浸状の病斑ができ、やがて褐色に変わり枝の表面に亀裂ができる。
<防除>
枝にできた病斑は切り取り、枯れた枝は集めて焼却する。
発芽前〜開花直前にボルドー液を散布する。また、ストマイ液剤20、アグレプト水和剤を散布する。
モモハモグリガ
<被害と虫の特徴>
幼虫は葉の内部に、はじめうずまき状の、その後は蛇行したトンネルを掘って食い進む。
トンネルは白く見え、細かい黒い糞がトンネル内に残される。
うずまき状に食害された部分は枯れて抜け落ち、円い穴になるため、せん孔細菌病の被害とまちがいやすい。
幼虫は成長すると葉から脱出し、葉裏にハンモックのようなマユをつくる。
成虫は体長3ミリ、銀色の小さな蛾である。
<防除>
落葉を集めて焼却する。
アディオン乳剤、モスピラン水溶剤、オリオン水和剤40を散布する。
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