ひと目でわかる花と野菜の病害虫(大阪府園芸植物病害虫図鑑)

モモ

コスカシバ・ハダニ類

コスカシバの虫糞とヤニ
コスカシバの虫糞とヤニ

コスカシバの成虫
コスカシバの成虫

ハダニ類による被害葉
ハダニ類による被害葉

コスカシバ
<被害と虫の特徴>
幼虫が枝や幹の樹皮下に潜り込んで食害し、樹を弱らせる。また、食害部から樹が折れやすくなる。
幼虫は成長すると、体長2.5センチになる。
<防除>
虫糞や樹脂の出ているところを皮ごと削り取り、中にいる幼虫を殺す。
スカシバコンを10a当たり50〜150本設置して成虫の交尾を妨げる。
幼虫加害初期の9〜10月に、スプラサイドM、ガットサイドSを枝や幹に散布または塗布する。
3月にガットキラー乳剤、トラサイドA乳剤を枝や幹に散布する。

ハダニ類
<被害と虫の特徴>
葉裏に寄生して吸汁するため、吸われた部分はカスリ状の白い斑点になる。多発すると葉全体が白っぽくなり、早期に落葉する。
主要なハダニ類は、カンザワハダニ、ミカンハダニ、ナミハダニの3種類である。
カンザワハダニ、ミカンハダニは赤く、ナミハダニはうすい緑色である。いずれも体長0.5ミリで小さい。
<防除>
下草で繁殖した後、樹にのぼってくるので、雑草を繁茂させないようにする。
オサダン水和剤25、バロックフロアブル、サンマイト水和剤を散布する。

発生消長

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