いもち病
<被害の特徴と発生生態>
葉、節、穂首、もみなどに感染し発病する。
葉いもちは、葉に褐色で紡錘形の斑点ができる。病斑には壊死線と呼ばれる褐色の斑点があるので、ごま葉枯病と区別できる。
病斑には、白斑型、褐点型、浸潤型、停止型などがある。多発すると株が小さくなり、いわゆるずり込み症状になる。
穂首部分が侵されたものを穂いもちといい、穂が折れやすく、白穂や稔実が悪くなる。
低温、日照不足、降雨が多いと発病が多い。
<防除>
本田での密植、窒素過多は避ける。
育苗箱にウインアドマイヤー箱粒剤、Dr.オリゼプリンス粒剤10などを処理する。
本田期の発病では、ビーム粉剤5DL、カスラブジョーカーDF等を散布する。
ごま葉枯病
<被害の特徴と発生生態>
葉に褐色で楕円形の斑点ができ、周辺に黄色のカサができる。病斑にはやや不鮮明な同心円状の輪紋があるのが特徴である。
もみには周辺部不鮮明で暗褐色(中央部灰白色)の病斑ができる。節に発病すると、黒褐色の斑点ができるが、いもち病のように折れることはない。
<防除>
秋落ち田で発病しやすいので、ケイ酸質肥料の施用や客土で土壌の改良を図る。
根腐れをおこさないように、水管理をする。
ブラシン粉剤DLを散布する。
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