ひと目でわかる花と野菜の病害虫(大阪府園芸植物病害虫図鑑)

イネ

白葉枯病・紋枯病

白葉枯病
白葉枯病

紋枯病
紋枯病

白葉枯病
<被害の特徴と発生生態>
葉の縁が波形に白くなり、葉先のほうから枯れる。発病が激しい場合、株の葉全体が灰白色になって枯死する。
発病葉では早朝、葉の縁に濁った露が見られ、乾燥すると黄褐色の塊となる。
病原菌は傷口から侵入する。台風直後の傷や冠水により発病することが多い。
<防除>
病原菌は雑草のサヤヌカグサで越冬するので、水田周辺のサヤヌカグサを刈り取る。
浸水、深水を避ける。
窒素肥料をやりすぎないようにする。
オリゼメート粒剤、シラハゲン粉剤Sを散布する。

紋枯病
<被害の特徴と発生生態>
水面に近い葉鞘に、はじめ橙色、楕円形の不鮮明な病斑ができ、やがて中央部が灰白色、周囲が褐色の病斑となる。
病斑は下の葉鞘からしだいに上に進み、葉や穂に発生することもある。
病斑上に2〜5ミリのうすい褐色の病原菌の塊(菌核)が見られることがある。
<防除>
早期早植栽培は被害が大きい。幼穂形成期と穂ばらみ期の2回の防除が必要である。
薬剤はバリダシン粉剤DL、リンバー粒剤、モンカット粒剤を散布する。
窒素肥料の過用、遅い追肥は避ける。

発生消長

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