
もみ枯細菌病による苗腐敗

もみ枯細菌病による穂の被害
玄米の横縞症状(右下)

稲こうじ病 |
もみ枯細菌病
<被害の特徴と発生生態>
穂で発病すると、もみ全体が青白色になり、後にうすい褐色になる。シイナになることが多く、穂は直立したままである。
発病した玄米には、健全部と病変部の境に褐色〜淡褐色の縞が帯をまいたようになることがある。
育苗箱で発生すると、葉がねじれて褐色になり、腐敗して枯れる。育苗箱での発生はパッチ状に現れ、腐敗した箱には悪臭がある。
<防除>
種子伝染するので、種子消毒を徹底する。
種子消毒ではスターナ水和剤を用いる。また、育苗中は高温(30℃以上)にならないようにする。
本田では、出穂初期から乳熟期までにスターナ水和剤、出穂前後の10日間にスターナ粉剤DLを散布する。
稲こうじ病
<被害の特徴と発生生態>
もみに発病する。乳熟期頃のもみに黄緑色の塊が出き、もみ全体を包み、やがて表面が破れて濃緑色の粉状の塊となる。
多発すると、穂に濃緑色の塊が多数つき、周辺のもみに胞子が付着し、まわりが坪状に黒ずんでみえる。
出穂期にかけて低温、日照不足の年に多い。
遅まき、遅植え、晩生種で発生が多い。
<防除>
薬剤はカスミンボルドー、バリダボルドー粉剤DLを散布する。
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