ひと目でわかる花と野菜の病害虫(大阪府園芸植物病害虫図鑑)

イネ

イネツトムシ・コブノメイガ

イネツトムシの巣(ツト)
イネツトムシの巣(ツト)

イネツトムシ
イネツトムシ

コブノメイガとその被害
コブノメイガによる被害(左)
コブノメイガの幼虫(右)

イネツトムシ(イチモンジセセリ)
<被害と虫の特徴>
葉を折り曲げたり綴り合わせて作った巣(ツト)の中に潜み、周囲の葉を食害する。また、ツトに妨げられて穂が出なくなる。
幼虫は体長3〜4センチ、うすい緑色で背中に褐色のすじがある。成虫は体長2センチ、翅は褐色で小さな白斑がある。
1年に3回発生し、8月上〜中旬の被害が最も大きい。
成虫は秋に集団で西または南に向かって長距離移動する。
<防除>
窒素肥料が多いと多発するので、やりすぎないようにする。
8月上〜中旬にパダン粒剤4、パダンSG水溶剤を散布する。

コブノメイガ
<被害と虫の特徴>
幼虫は糸で綴って葉を縦に巻き、内側から薄皮を残して食害するため、食害された部分は白く透ける。
幼虫は体長1.5センチ、体色は黄色である。成虫は体長1.5センチ、翅は黄色で、細い褐色のすじがある。
低温に弱いので国内では越冬できず、毎年梅雨期に中国大陸から飛来する。
<防除>
パダン粉剤DL、パダンSG水溶剤、トレボン粉剤DLを散布する。

発生消長

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