
イネシンガレセンチュウによる葉先枯れ

イネシンガレセンチュウによる黒点米

スクミリンゴガイ(左)
スクミリンゴガイの卵塊(右)
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イネシンガレセンチュウ
<被害と虫の特徴>
葉の生長点が食害されると、葉先が白く枯れて曲がったり巻いたりする。
穂が食害されると、玄米に黒い斑点ができ、黒点米となる。もみが不稔となる場合もある。
センチュウは昆虫ではなく、人間に寄生する回虫やギョウチュウの仲間である。体長はO.5ミリで細長く、肉眼では見えない。
<防除>
センチュウは種もみの中で越冬するので、被害もみは処分する。
スミチオン乳剤、バイジット乳剤で種子消毒をする。
出穂期にスミチオン乳剤、バイジット乳剤を散布する。
スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)
<被害と虫の特徴>
移植直後の苗を食いつくし、欠株になる。生長した株では実害はない。
大型の巻き貝で、成長すると体長8センチになる。卵は赤く、イネの株や水路の壁面に数百個固めて産みつけられる。
南米原産で、昭和56年頃に養殖用として輸入されたものが逃げだして水田に侵入した。
<防除>
貝や卵塊を見つけしだい処分する。
冬にロータリー耕で水田の耕起を行い、貝の密度を下げる。
田植後20日間は、水深4センチ以下の浅水管理にする。
移植後にキタジンP粒剤、パダン粒剤4を散布する。
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