ナガメ

和名(分類):ナガメ(カメムシ科)

学名(英名):Eurydema rugosa Motschulsky (cabbage bug)

寄主植物:ダイコン、カブ、ナタネ、キャベツなどのアブラナ科野菜を吸汁加害する。その他、ナズナ、イヌガラシ、タネツケバナ、タガラシなどのアブラナ科雑草にも多い。

形態・生態:成虫(上)は体長7〜9mm、黒色の地に橙色〜赤色の模様がある。日本中どこででも比較的よく見られる。成虫で越冬し、年2回発生する。越冬成虫が4月下旬から5月上旬に卵を産み、6月下旬〜7月上旬に新成虫となる。
 よく似た種類として、ヒメナガメ[Eurydema dominulus (Scopoli)E. pulchrum Westwoodと書かれた文献もある]が見られるが、ヒメナガメ(英名:small cabbage bug)の成虫の方が、模様が複雑なので区別できる。ナガメは北海道など寒い地方で多く見られるが、ヒメナガメは近畿以西とくに九州地方に多い。近畿地方では、両種が混生していることもある。


成虫
(1999年7月5日つくばにて北村實彬撮影)


4齢幼虫(1999年6月28日つくばにて北村實彬撮影)


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