マイマイガ

和名(分類):マイマイガ(ドクガ科)

学名(英名):Lymantria dispar (Linnaeus) (gypsy moth)

寄主植物:サクラ、ウメ、リンゴ、クヌギ、コナラ、ナラ、クリ、ニレ、ハンノキ、ウバメガシ、ヤナギ類、クスノキ、ポプラ、カエデ、ツツジ、ナシなど100種以上が記録されている。

形態・生態:卵から孵った若齢幼虫は糸を吐いてぶら下がり、風にブラブラ揺られながら分散することからブランコ毛虫と呼ばれる。中齢幼虫の頭部は光沢のある橙色で全体光沢のある黄褐色〜褐色でよく目立つ。終齢幼虫は、青と赤の突起物が目立つ(写真)。時として森林や果樹で大発生して大きな害をだすことがある。
 雌成虫は6〜9cmで全体に灰白色で小さな黒い点がある。雄成虫はそれより少し小さく、黒色型・褐色型・中間型の3つの型がある。雌の出すフェロモンに誘引された雄が雌を探してヒラヒラと上下飛行をすることから、“舞々蛾”と呼ばれる(ジプシーダンスを踊っているようなので、英名ではジプシーモスと呼ばれる)。雌は、樹幹の比較的低い位置に、200〜300粒からなる卵塊を産み付ける。卵塊の表面は雌の尾端の毛で被われるため黄褐色をしている。卵はそのまま越冬し、春4月ごろから孵化する。


ツツジの上にいる終齢幼虫(1999年6月28日つくばにて北村實彬撮影)


産卵中の雌成虫(1999年7月27日つくばにて北村實彬撮影)


雄成虫(雌の出すフェロモンを感知する触角が大きい)
(1999年7月27日つくばにて北村實彬撮影)


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