モンシロチョウ(アオムシ)

和名(分類):モンシロチョウ(シロチョウ科)

学名(英名):Pieris rapae crucivora Boisduval (common white, common cabbage worm, small white)

寄主植物:ナタネ、キャベツ、ハクサイ、ダイコン、カブ、ハボタンなどのアブラナ科野菜など。

形態・生態:“紋白蝶”の名が示すように、成虫は全体に白色で、翅を広げた時の前翅の先端が黒褐色で、前翅に2個、後翅に1個の紋がある。幼虫は約3cmくらいまでになり、全体に緑色で白い細い毛が身体中に生えている。北海道から九州まで各地に生息し、アオムシと呼ばれてアブラナ科野菜の害虫として古くから有名である。関東地方から西南の地方では、年5〜6回発生するが、それより北では、東北地方で4回、北海道では2〜3回と少なくなる。関東地方以西では、5〜6月の第2回成虫の時に発生が多くみられる(次の世代の幼虫による被害が大きい)。真夏には一時個体数が減少し、9月頃から、また増加する。寄生蜂のアオムシサムライコマユバチ(Apanteles glomeratus)に寄生されたり、アシナガバチに捕食されたりするのを見かけることがある。近縁種にスジグロシロチョウ(Pieris meletestriated white)がいるが、こちらの方は、中山間地に多く、翅に黒いスジがあるので区別できる。


幼虫(アオムシ)(1999年6月26日つくばにて北村實彬撮影)


成虫(モンシロチョウ)(1999年7月5日つくばにて北村實彬撮影)


アオムシを肉団子にしているアシナガバチ
(1999年6月26日つくばにて北村實彬撮影)


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