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[IPM:33] オープンデータシステム
ここには初登場の農業研究センターの木浦です。
天敵カルテシステムの作成を担当しています。
"田中 寛 (Hiroshi TANAKA)" wrote:
> /田中は「著作権フリー」と「自由利用のしくみ」を混同しています。日本ではこの
> ようなシステムに対しては自然に著作権が生じるので,(逆の意味で)著作権の所在
> を明確にしておく必要があり,それとは別に「自由利用のしくみ」を作らなければな
> りません。
天敵カルテシステムは全てGnu Public Lisenceまたはオープンソース
に依存して作成しております。しかしながら、これらのものにも著作権は
存在します。そして、木浦はその思想がいたく気に入っています。
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/9803/osd-ja/osd-ja.html
天敵カルテが著作権を放棄して、完全に著作フリーにしてしまうと、カ
ルテの自由利用を保証できなくなる可能性があります。
例えば、データの著作権を完全にフリーにしてしまったとしましょう。
こうすると、著作権情報を明記せずに実費以上の対価をデータの利用に
課すことが可能になります。これはデータの流通にとっては妨げ以外の
何者でもありません。しかも、我々は、そのことに対して文句を言うこ
とすらできなくなります。
また、著作権を不明確なままにしておくと「データの著作権」にはばま
れるような事が生じるかもしれません。天敵カルテの個々のデータは誰
が書いても同じようになる事実だけを記したもの等ではありえず、間違
いなく著作物です。データを提供しようとおもう者が登録していただい
た方々全員から、後になって使用許諾を得ることは大変なことです。
天敵カルテも著作権を主張して、システムやデータの自由な流通を、利
用ライセンスにより保証する必要があるとおもいます。自由な流通を拒
む者が、システムを利用したりシステムを改変したりすることを拒否す
る必要があると考えています。
# 「自由利用のしくみ」を作るためにも著作権は明確にする必要が
# あると、理解していただければ幸いです。
--
Takuji KIURA <kiura@affrc.go.jp> National Agriculture Research Center
http://zoushoku.narc.affrc.go.jp/mailman.html
http://mayumi.narc.affrc.go.jp/%7ekiura/
- References:
- [IPM:32] 勇み足のおわび
- From: "田中 寛 (Hiroshi TANAKA)" <hiroshi-habikino.tanaka@nifty.ne.jp>