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[IPM:191] ハモグリバエ類の農薬登録について



IPM-ML会員の皆様
石塚@日植防です。

最近あちこちで問題になっているハモグリバエに対する農薬登録を
進める上での問題点について、皆さんのご意見を伺いたいと思います。

 約10年くらい前に問題になりだしたマメハモグリバエについて
当協会では平成4〜5年にかけて緊急対策事業として農薬の登録
促進を行ってきました。 ところが最近になりマメハモに混じってナス
ハモグリバエの報告があったり、新たにトマトハモグリバエの発生も
報告されるようになり、これまで進めてきた化学農薬や天敵農薬の
登録をどのようにしたらよいか皆さんのご意見をお聞きしたいと思い
ます。

最近は種ごとの農薬登録を進めるようになり、特にアザミウマやアブラ
ムシ、コナジラミ等では細かな登録内容になってしまい現場での混乱も
考えられる事から、委託試験レベルでは「〜類」の表示を行うよう働きか
けているところです。 勿論種間で薬剤の効果に差があれば別ですが。

今回のハモグリバエに関しましても、先行してマメハモグリバエに登録
がある剤を、ナスやトマトハモグリバエで防除に使おうとすると、それぞれ
試験をし直し追加登録をしなければなりません。 しかし、薬剤の感受性
がさほど違わなければ「ハモグリバエ類」の登録が取れるとこれらの
問題は一気に解決します。

 幸い(?)まだハモグリバエ関連に登録がある剤は少ないので、今後
これらのハモグリバエに登録を取る際には、ある程度の種類を網羅した
試験を行い、その中で特に種間に差がなければ「類」表示での登録を
進めたいと思うのですがいかがでしょうか?
 薬剤の種類によりこれらの種間で効果の差があると言う知見はあるの
でしょうか?
 これらの対象に農薬の効果を確認された方がいらっしゃればそのあたり
の感想もお聞きしたいと思います。

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   from 石 塚  仁
    (社)日本植物防疫協会
     試験事業部虫害担当
   Tel 03-3944-1564 Fax 03-3944-1399
     e-mail ishitsuka@jppa.or.jp
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