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[IPM:357] RE: 質問です。
かとうのうえん様
IPM−MLの名簿を見たら、農薬メーカーでEPNも販売している会社ってうちく
らいしかないのでは・・・ということで社内の資料を調べてみました。(農薬ネット
のたてきさんのほうから詳しい回答があるかもしれませんが)
> 今朝(11月14日)日本農業新聞(社会面)にあったので
> すが、ミニトマトの記事で、殺虫剤で有機リン系のPENとあり
> ましたが、一体 EPNってなんですか?
私もメールを見て新聞を読んでみましたが、韓国ではトマトでまだ使えるのでしょう
かね?
小社の農薬要覧によりますと
EPNとは有機りん系の殺虫剤で残効性もあり、接触毒・食毒・ガス毒の諸作用で
稲・野菜などの広範囲の害虫に効果があるとなっています。
人畜毒性:毒物、魚毒性:B−s類です
トマトには作物登録はありますが、登録は露地栽培のトマトのアブラムシ・ハダニに
対して1000〜2000倍で収穫前30日で4回以内の使用基準になっています。
以上のように日本では施設のトマトで収穫中に使えるものではありませんが、露地栽
培の葉菜類やしょうがでは薬剤の値段が安いこともあって使っている人もいます。
> しかも国内基準値が、0.1PPMとありましたが、そういう農
> 薬の基準ってあったのですね。
> はたして、うちは、なんPPMなんだろう?
> もし、しっている方がいらっしゃたら、教えてください。
記事中の国内基準値とはEPNの厚生省設定の残留農薬基準値のことと考えられま
す。EPNの場合は各作物0.1ppmです(夏みかんの皮のみ0.5ppm)。この残留基準値
とは収穫されたトマト中のEPNの濃度が0.1ppm以上残っていてはいけないという意
味で全国共通の値です。このような基準値はほとんどの農薬で各作物ごとに設定され
ています。
作物の輸出を考える場合には輸出相手の国の基準にあったものを作らないと相手国の
検査に引っかかって輸出できない場合もけっこうあると聞いています。この記事の場
合も韓国の基準は守って栽培されていた可能性はあると思われますが、日本の基準に
は適合しなかったものと思われます。
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石井 俊彦
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