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[IPM:388] 情報:フロリダの病害虫同定診断支援システム



みなさん
渡邊@農業研究センターです

 先日私のいる研究部のスタッフがフロリダ大学を訪れた報告に,病害虫診断を
ネットワークを利用して行うシステムを紹介していましたので,本人の許可を得
てご紹介します。報告者は大塚 彰(農業研究センター研究情報部情報解析研究
室)です。大塚さんありがとうござました。

訪問場所はフロリダ大学食糧・農業研究所情報科学部門?です。
University of Florida, Institute of Food and Agricultural Science,
Information Technologies (IFAS-IT), Gainesville, FL 32611, USA

> IFASは
> http://ifas.ufl.edu/
> 100年以上前にできたLand-grant instituteで、のちにできた農業試験場と普及と
> 一緒になって州の研究、教育、普及に責任を持っています.AFITA2000のZazueta
> さんの論文の冒頭に解説が有ります.すなわち研究、教育、
> 普及が一体となっていることがここの特徴です.日本の普及情報が農研セで扱え
> ないなんてことは起こりません.実際に普及の文書はオンラインで見れます.
> http://edis.ifas.ufl.edu/
(以上,大塚記)

ここでDDISというシステムを運用しています。大塚さんの話によるとこれは普及
の立場の方が,現場での同定診断のために情報をネットワークを通じて専門家に
流し,専門家からのアドバイスを受けるシステムのようです。
下記に大塚さんの解説を載せます。URLがありますので,みてください。
 画像取得に使っているデジタルカメラは日本ではすでに旧式らしいので,日本
だともっときれいな画像を転送できるのではないでしょうか。
専門家のリストも掲載されています,約40人。フロリダ州だけの専門家でも質問
に対してカバーできるのかもしれませんが,日本だと県や地域を越えた協力が必
要となりますね。

(以下,大塚記)
>  DDIS:遠隔診断システム(ユーザは普及の人たち)
> これは普及の方から提案があって作ったシステム.
> http://ddis.ifas.ufl.edu/
> 作物などの写真や撮った場所、時間などをサーバに送って、専門家
> が診断するシステムである.クライアントはjava applicationでHPから
> ダウンロードする.インストールするとダイアログベースのソフトが起動
> して、そこにパラメータを入れるようになっている.登録すると(通信はRMI)
> そのパラメータを基にして特定の専門家に診断IDがメールで送られる.
> 専門家はそのIDを基にしてサーバから写真などをデータを取ってきて
> 診断する.診断結果はまたサーバに送られ、ユーザにメールで連絡が
> 行く—という流れである.早ければ5分から15分で回答が得られるとの
> ことであった.Great!
>  さらにこの仕事の目指すところは診断事例を集めてシステムの問題
> 解決能力を上げていくことだと開発者のXinさんが言いました.Great!!
> どっかで聞いたような話をここでも聞いてしまった.
> 私はいたくこのシステムが気に入ったので日本で使いたいので可能か?
> とZazuetaさんに聞いたら、可能だよ、でも専門家に協力してもらうのは
> 大変だよ、問題はシステムでなくて人だよと言われた.その通りです.
> また、普及の人たちが言い出して作ったシステムなので彼らはこれを
> 自分たちのシステムだと思っている、と解説してくれた.なるほどここに
> 今後のヒントがあるわけだ.
> とにもかくにもこのシステムは素晴らしいので日本で、アジアで実験し
> よう!

ここまで


渡邊 朋也 (わたなべ ともなり)
農業研究センター研究情報部
モデル開発研究室
〒305-8666
つくば市観音台3−1−1
Phone 0298-38-8986  Fax 0298-38-8551
Email: tomoya@narc.affrc.go.jp (勤務先)
        ZVB04435@nifty.ne.jp  (自宅)