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[IPM:593] カブリダニの発生状況について



和田さま みなさん

1999/10/11 チリカブリダニ    1bin    部分放飼
1999/10/22 チリカブリダニ    1bin    部分放飼
1999/11/12 チリカブリダニ    3bin    ほぼ全体放飼
1999/12/02 チリカブリダニ    3bin    1号棟のみ全体
以降2000年-20001年放飼ナシ

 チリカブリダニの放飼記録は以上の通りです。今思えば場当たり的な放飼であった
と思います。
 自然発生のカブリダニは昨年秋からの今シーズンだけ見ると、

2000/09/03    ニッソラン1000倍200リットル2号棟(G,H,I,Jブロック)
2000/09/04    ニッソラン1000倍300リットル1号棟(A,B,C,D,E,Fブロック)以降カブ
リダニ優勢になり収束
2000/11/27    Aブロック北に発見
2000/12/18    Aブロック北カブリダニ増える。B-1にハダニ発見カブリダニ少ない。
H-4ハダニ発見カブリダニ多い。
2000/12/28    I-1、J-5に発見。H-4のカブリダニをI-1、J-5へ移動。
2001/01/04    H-4のカブリダニをI-1、J-5へ移動。
2001/01/06    H-4のカブリダニをI-1、J-5へ移動。
2001/01/17    H-4のカブリダニをI-1、J-5へ移動。

 手帳からひろってみました。(私は全体をA-Jの10のブロックに分け、そこの5
つの畝を西から1-5と名づけてA-5のように呼んでいます。もっとも、A-1といっても
畝全体ではなく畝の一部分での発生です)
 現在の状況は、Aブロック北のハダニは収束。H-4はカブリダニの方が優勢、収束
か。I-1、J-5はようやく増えてきたかな。B-1、D-3(ここは手帳に記述ないですね)
はカブリダニは以前より増えてきたけど、かなりハダニ優勢(農薬散布候補)。とい
う感じです。

 私の見た限り、ハダニの発見できたところには、密度の問題で、少なくとも1匹や
2匹はカブリダニが発見できるようです。

 チリカブリダニかどうかは分かりません。放飼したチリカブリダニとはなんだか違
うようで、また、なんかいろんな色のものがあり数種類いるのかもしれませんが、素
人の観察なのではっきりしたことは言えません。先日、農研センターの本多さんに無
理言って、アブラムシのサンプルといっしょにカブリダニのサンプルも送らせて頂い
て、専門の方に取り次いで頂いたのですが、なにせアブラムシよりはるかに小さくう
まくサンプリングできたかどうか自信がないのですが、結果が出たらみなさんにもお
知らせ頂けると思います。
 
 それはそうと、ヒラタアブ類の休眠は、卵ですか、さなぎですか?卵だけは見たこ
とがありませんが。また、ヒラタアブと一口に言っても大きいのから小さいのまで数
種あるような気がしますが、そのあたり分類的にどうなのでしょう?私の見た感じ、
春先の発生では、最初に大きめのヒラタアブでやがて発生の終わりごろに小さなヒラ
タアブを多く見た気がしますが、これは種が違うのか、同種での個体差でしょうか?

高松茂樹
rose@he.mirai.ne.jp