[IPM:630] Wolbachia 研究集会のご案内

[Kazuki MIURA <miurak@cgk.affrc.go.jp>]

皆様
（Evolve，jeconet，IPMに流しております．
重複して受け取られた方申し訳ありません）

三浦＠中国農試です．
４月１日と２日に島根大学（松江）で開かれる応用動物昆虫学会の小集会で
Wolbachiaについての研究発表を２日間にわたり行います．
皆様のご参加よろしくお願いいたします．

Wolbachiaはご存じのように昆虫を含む無脊椎動物を宿主としております．
感染率はかなり高く，例えば，私の研究室（私ではないですが）で調べた日本産の鱗翅目昆虫４９種のうち
２２種が感染しておりました（４５％）．
主に経卵伝染なので，宿主の雌を多くするように宿主の性を操作します．
（遺伝的雄の雌化，雄殺し，単為生殖化，細胞質不和合などなど）
昨年６月ギリシャで第１回Wolbachia集会が開かれました（TREEでも紹介されています）．
そのときの成果も含めて最新の話題を発表していきたいと思います（私は責任者で
発表するわけではないですが・・・）．
詳細は三浦（miurak@cgk.affrc.go.jp）までメールをお送りください．

１日目（４月１日）１７：１５pmから１９：１５pmまで
小集会名　昆虫の性を操るWolbachiaの最新情報Part 1
　　　講演者氏名　　　　　　　　　　　　　　　　　　演題名
  １．野田博明（蚕昆研）　　　　　　　　　　　ウンカ類の細胞質不和合性　　　　　
　２．深津武馬（工業技術院・生命研）　　　　　アズキゾウムシにおけるWolbachiaの三重感染
　３．嶋田正和（東大・広域システム・生物）　　利己的遺伝因子Wolbachiaの共進化動態モデル：
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　特に多重感染を中心に
　４．新垣則雄（沖縄農試）・野田博明（蚕昆研）寄生蜂やアザミウマの産雌単為生殖に関与するWolbachia
　　　三好猛春（蚕昆研）　　　　　　　　　　 


２日目（４月２日）１４：１５pmから１６：１５pmまで
小集会名　昆虫の性を操るWolbachiaの最新情報Part ２
 　　　講演者氏名　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　演題名
　１．星崎杉彦（東大・農）　　     　　　　 　アワノメイガ類のWolbachia：種間交雑による
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Wolbachia　感染の宿主拡大
　２．佐々木哲彦（東大・院理・生物科学東大理）ボルバキアの移植：生殖異常発現における
　                                            宿主の遺伝的背景の重要性について 
　３．廣木眞達（国際基督教大生物）　　　　　  CI　Wolbachiaと宿主の軍拡競争
　４．後藤哲雄（茨城大・農・応動昆）　　　　  ダニ類のWolbachia：mod−系統がいっぱい

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三浦 一芸（みうら かずき）
農林水産省中国農業試験場
虫害研究室
（広島大学大学院生物圏科学研究科併任）
〒721-8514
福山市西深津町6-12-1
Kazuki MIURA
Laboratory of Insect Pest Control
Chugoku National Agricultural Experiment Station
Fukuyama 721-8514, JAPAN
TEL:+81-(0)849-23-4100
FAX:+81-(0)849-24-7893
E-mail:miurak@cgk.affrc.go.jp