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[IPM:691] 紙コップ使用(アブラバチ)等金田西山氏情報
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- Subject: [IPM:691] 紙コップ使用(アブラバチ)等金田西山氏情報
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- Date: Mon, 16 Apr 2001 11:33:52 +0900
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IPMMLのみなさん
羽曳野田中寛です。
/今,金田商店の西山さんがうちの部屋に来て,さまざまな
話をしています。面白い話を少し・・・。
/アブラバチやショクガタマバエを農家で放飼する時,
ホームセンターで売っている紙コップに分けて,ハウスの
10か所くらいに置くと,農家がそれをのぞいて,「昨日は
何匹出た,今日は何匹出た」と興味を持って教えてくれる,
とのこと。ばらまいてしまうとアピールしないけれど,
こういうふうにするとアピールするで!,という話。
/もうひとつは大阪府下の富田林のイチゴ農家(省農薬
栽培)の話。先日大阪府大でイチゴセミナーに出席して,
天敵に興味を持ち,金田商店にコンタクトした。2月に
非常にたくさんアブラムシ(ワタアブラムシが主)がわいて
いたが,すでに土着のアブラバチが出ており,観察
しているうちにアブラムシ減少。その後,3月中旬に
ヒゲナガアブラムシが出てきて,ショクガタマバエを
放飼したが,観察していると土着のヒラタアブも
たくさん出てきて,ショクガタマバエと合わせてうまく
アブラムシを抑えた,とのこと。
/天敵の値段。やはり10a1回放飼はスーパーマーケット
価格のように,せめて税抜き9,800円とか9,900円までに
抑えてほしい。でないと,農家に勧めにくい。
/今年の2月頃はけっこう温度が高かったのに,イチゴ
(大阪狭山市の加温省農薬農家)でチリカブリダニを
放飼して,去年ほどうまく抑えてくれなかった。しかし,
その後じっと待ってると,忘れた頃に(4月上旬)多く
なって,現在はチリカブリダニだらけになった。やはり
しんぼうが必要や,とのこと。なお,ハウス(10a)の
一部(多発しているところ)でコロマイトを散布したが
(3月下旬),どうやら農家の薬剤散布があらっぽい
せいか(10aあたり100リットルくらいを上からさーっと
まく程度),4月上旬にみたところ,コロマイト散布した
ところでもチリカブリダニがたくさん出ていて,へーっと
思った。さて,コロマイトがチリカブリダニにあまり
効かないのか,それとも農家の散布の仕方が悪いのか,
また試してみたい,とのこと。
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田中 寛 (たなか ひろし)
大阪府立農林技術センター病虫室
(兼)大阪府立大学連携大学院
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